まあ、学童のサッカーの監督なんだけどいろいろ話す機会がありました。
監督が話すには、今の選手は小さいころからプロ化しているという。
保護者にすべて頼る。
用具入れやボールケースを運ばせる(保護者が運んであげる。)ことだったり、練習後のグランドさえ親が整理整頓をすることがあるらしい。
そういった子供はそれを普通だと考えるようになる。
つまり、サッカーをするという自発的な気持ちがなくなり、させられているという受動的な状態になっているという。
それに伴って目立つ礼儀知らずの選手。
監督の友人がJリーグをあきらめ社会に出たときに注意したのは挨拶や礼儀だったという。
あまりにも与えられすぎた環境で、その環境がどうやって出来ているかわからないものにはその環境への感謝の気持ちなんて沸くはずもない。つまり礼儀や感謝の気持ちなど皆無だというわけだ。
「そういう選手だけは作りたくなくってよ~.......」
指導的にも全部任せられる指導者。
うちのチームは選手が主体でゲームも練習もします。保護者が手伝えることを極力しない方向で運営しています。
ドリンクの入った重い籠も
自分たちが座る長椅子も
濡れタオルの入った重いバケツも
選手が全部運んで準備をやります。
え?そんな事ぐらい当たり前じゃないの?って思っているあなたは今の学童スポーツの現状をわかっていらっしゃらない。
そんなこともしていないチームや児童が山ほどいます。
で、保護者はこの学童スポーツを子供の応援の域を越え、スポーツ観戦にしてしまっているのです。
保護者が応援シャツを揃え、サポーター化する。それは恐ろしいことです。
児童のスポーツが先か?保護者の応援が先か?誰が考えてもわかることです。
しかし、いまの学童スポーツにかかる保護者を含めた周りの雰囲気はそれに気づいていない。それが当たり前になっているのです。
巨大化する保護者サポーター。それに伴って保護者懇親会が増え「子供をネタに飲み会をはじめる」挙句の果ては監督批判、ほかの子供批判までされる。
都合で参加できない親などは、それだけで「なぜ参加しない!」と批判の嵐。
その保護者は土日仕事ですが?何か?っていう聞く耳も持たないそんな雰囲気が出来るんですなあ。
「今は親ががんばる時代!親が頑張らなければ子供はついてきません!」だと.......
あきれる。
子供を頑張らせるのは親の務めかもしれないが、無理やり頑張らせるのとは違う。
実際、保護者の熱と裏腹にさめた児童がうようよしている。これが今の親には見えない。
「うちの親は試合も見に来れないんだけど、この間勝って帰ったら「おめでとう!がんばったな」って親父の大好きな晩酌のツマミを半分もらった。うれしかった。」
とか
「台所で夕飯支度をする母が背中で「おめでとう!今好きな物作っているからね。」っていって大好物を作ってくれた。うれしかった。」
とか
その昔がいい事かどうかはわからないけど、保護者の務めの本随はそこにあるような気がする。
うちのチームは保護者の練習観戦は基本的に禁止です。
それは、来たくてもこられない保護者を優先しているからです。今の時代、片親や両親居ないなんていうのもザラです。
練習も試合もすべて応援観戦できる親が、来はじめて巨大化することを避けているのです。応援にこられない保護者を持つ子供の気持ちを最優先しているのです。
ユニフォームや練習着も揃えません。
どうして?って保護者の負担が増えるだけじゃないですか。練習のときはビブスで十分です。そこでプロの真似をする必要はないのです。
なにも揃えなくていいので助かります!という保護者も居ます。
なにも揃えなくていいんですか?スパイクは?何でも?練習着は?(どれだけ買い与えたいんや!)
前者に合わせています。ユニフォームも個人で所有しません。ですが試合用に5種類のユニフォームを昔からチームで所有しているのです。
監督
「結局、高校とかまでサッカーする子が居れば金がかかるんよ。だから金かける時期は今じゃないんだ。トップまで行く素質が出てきたのなら尚更。」
まあ、ぐたぐた書いたけど思いきり愚痴でした。
最後に、雨で中学の野球大会が中止になりました。
でも、大会終了後に予定していた保護者懇親会は行います(会場予約もしていないのに)。
そんなことを平気でやる保護者は
糞です!
まあ、趣味のない親が増えているのも原因かな。
腹立って書きなぐりました。おわり。